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ACTION-3
 
あたしが目を覚ましたのは、事務所らしき場所だった。
カーテンの隙間から、窓の外が見える。
倉庫の内部。青空は見えない。ここは、倉庫の中にある事務所という所か。

あたしは、椅子に縛り付けられてる。
周りには大勢の男達。あたしが前に倒したのも居る。つまり...敵に捕まった訳だ。

あたしが目を覚ましたのを、一人が何処かに報告に行った。

横には、ライラが両手を縛られ、その手で天井から吊り下げられている。
高さは足がぎりぎり届かないくらい。

「ライラ?」
「気がついたんですね、まりあさん」
済まなそうな顔でライラが言う。
「ごめんなさい....本当にごめんなさい....とんでもない事になっちゃって」
泣き顔で謝られても、困る。
彼女のせいじゃないんだから。
「ここ、どこなの?」

「我々の本拠だよ。ようこそ」
ガルティが姿を現わした。

「....あたし達を騙したのね」
「何度も道で招待したが、そでにされたのでね」
「ガルティさん.....お嬢さんが誘拐されたんじゃなかったんですか!?」
ライラが問い返す。

「はっはっは....気にかけてくれてありがとう。安心したまえ」
「無事なの?.....人質に取られてあたしたちを連れてきたの?」
ああ、そうか。ありそうな話。でも、それならなんで、この男は陽気なの?

「あの娘を奴隷にするのは私の夢だった。君たちに信用してもらう事も出来たし、
 一石二鳥だったよ」
ガルティが身振りすると、事務所の扉から別の男が入ってきた。
手に持っている鎖に連れられ、なにか獣のような物が.....

それは、手足を短く切り揃えられた、幼い少女だった。
泣き顔に猿轡を噛まされ、裸の全身に鞭打たれたような赤い筋がついている。
膨らみかけの両胸に、金属の輪が付けられていて、それと首輪が糸で繋がっている。
刺のついた首輪に繋がった鎖を引っ張られると、乳首がぴん、と引かれる。
少女は小声で悲鳴を上げ、よたよたと四つん這いで歩く。
切断された手足の先は、鉄の枷で蓋がされて、歩くたびに乾いた金属音をたてる。

「紹介しよう。もと我が娘で、今は愛する奴隷、フェリアだ」
「......ひ....ああ....そんな....」
ライラは震えて絶句した。

「こ....この....外道!!」
あたしは叫んだ。息が荒くなる。
体が自由なら....この男....!
悔しい....!

「肉奴隷を見るのは初めてかね?」
ガルティが楽しそうに言う。
あたしは、荒く息をしていて、答えない。
「我々の組織の主力商品だよ。需要は事欠かない。消耗が早いからね」
そう言いながら、ガルティは事務所のカーテンをあけた。
「ひっ....!」
あたしは息を呑む。
怖かったのではない。ショックでだ。

そこは隣の部屋だ。何人もの女性が鎖で吊られたり、大きな板に、はりつけの様に
固定されている。
全員手足が切り落とされている。
肘や膝から無い娘が居る。
ほとんど根元から無くなっている娘も居る。

「処置済みだ。出荷待ちの娘たちだよ。処置前の娘も居るが、そっちは見せても
 面白くも無いからね」
「処置とか出荷とか....あなたたち、人間をなんだと思ってるの!」
「商品だよ。所詮、支配する者とされる者は、いつの世も残るのさ。」
「そんなの...あなたの勝手な.....」
「さあ、では、我々のもてなしを受けてもらおうか?」

横でライラの悲鳴。
男達に服を引き裂かれ、乱暴に手足を掴まれる。
「ライラ!」
見る間に、床に引きずり下ろされ、男がのしかかる。
「その娘は牽制用だから、ビデオに写す為にも、しばらくは切り取らないであげよう。
 しかし....」
ガルティがあたしを指差す。
「君は強すぎる。そんな武器を持たせていては物騒だ。ボスに合う前に武装解除を
 させてもらうよ」
その台詞と共に、手下らしき男が注射器を持って近づいてきた。
抵抗しようとしたが、縛られて碌に動けないのでは、お話にならない。
腕に針が刺さった。

「いや!いやああああ!」
ライラは既に裸に剥かれ、両足を別々の男に押さえられている。
そして、もう一人の男がライラの股間に自分の男性器をあてがう。
「や...やめなさ..い...」
声が出ない。あたしの身体の感覚は無くなりつつあった。

そうか....師匠の言ってたのは、こういう事か....
あたしの格闘能力を低めに見せておけば、ライラのような扱いを受けたはず。
それならまだチャンスがあったのに.....
あたしは自分の単純さを後悔していた。

「あ、あああ!いた、ああ、ああ、いやあああ」
男性器で刺し貫かれ、破瓜の血で自分と男の股間を染めて、ライラが泣き叫ぶ。
別の男が、跡がつきそうな程、乱暴に彼女の可愛い乳房を揉む。

「らい..ら...ごめ....」
再びあたしは昏倒した。

ACTION-3 CLEAR




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