「僕は南の島で愛する君と再会した。」

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<白の2>

僕はベッドの上で、羽村と裸の身体を重ねる。
大人になった羽村の大きな胸を、僕は揉む。
乳房の横に小さなほくろを見つけ、僕はそこに唇を当てる。
羽村が僕のペニスをぎゅっと握る。ってあれ? 握る?
そして顔を下げ、僕のそれに手を添えて、口に含む。っておいおい? 手を添える?
僕のペニスを愛しそうに銜える羽村の頭を、僕は撫でてやる。おや? 獣耳がないぞ。
突き上げられた羽村のおしりには尻尾もない。
ああ、そうか、羽村があんな身体になったのは夢か。
あれはあれで可愛かったんだけどな。
まあいいや。羽村といると幸せだから、細かい事は気にしないよ。


ああ・・・羽村の口・・・気持ちいい。
「にむ・・・にゅ・・・」
僕は手を伸ばし、股間でペニスを銜えている彼女の頭を撫でてやる。
手に柔らかな毛の生えた耳が当たる。頭には、きっちり獣耳が生えていた。
残念でした。あっちが夢か。
羽村が普通の身体で大人になってた時点で気付けよ。
だいたい、ベッドなんかどこにあるんだよ。

僕はまた、羽村の頭を撫でる。
そうだった、羽村にこうされながら、気持ちよくてつい、妄想の世界に浸ってたみたいだ。
もちろん、羽村に命令して、こんな事させてる訳じゃないよ。
でも彼女はこの行為を、しなくちゃいけないと思ってるらしいんだ。
僕がこの餌場で一休みしてると、ちょこちょこと近づいてズボンのファスナーを降ろし、こうやって銜える。
最初は拒んだけど、そうすると哀しそうな顔をするし、懲りずに何度もくるんだ。
いつまでも抵抗できるはずがなくて、もう羽村のしたいようにさせている。
存在するかもしれない観察者め、笑いたいなら思う存分笑え。お前らは僕の弱点を、的確に突いてるよ。

羽村と出会って4日が経過した。
今の所、何者かがちょっかいを出してくる気配は無い。
最初から長期間、羽村を放置する予定だったのか。餌場の完成度から考えるとその可能性はある。
そして、僕の存在に気付いてないのか、それともまさか、僕の存在自体が計算の内なのか。
もし後者だとしても、今の所どうしようもない。
僕と羽村をこの島に放置し、様子を観察するのが目的だとしても、だからって羽村を邪険に扱うなんてできない。

しかし奴らの正体どころか、いまだ姿すら見た事が無い。
果たして何者だろう。
羽村に施された手術は、外道かもしれないが、技術的にはかなり高度な物だった。
手足の切断面はいびつなところも無く、綺麗に切り取られてしまっている。
耳や尻尾も、まったく機能が無い訳ではなかった。
尻尾は多少動くし、耳も何らかの感覚があるようだ。
現代医学では不可能、とまでは言わないが、ただ縫い合わせたような安易な代物ではない。
例の餌場も、自然物で構成されて、上手く仕上げられている。
安っぽい人工物を設置して終わり、なんて安直な物じゃない。
羽村を改造した連中は、金も、高度な技術ももっているらしい。

股間で熱心に奉仕している羽村の頭を撫でる。
彼女を助け出したいけども、一体どうすればいいんだろう。
あちこち探したけど、この島から脱出する手段がない。
この餌場と、あの港以外には人工物らしい物は無い。監視カメラも見つからない。
まあ、カメラにしても他の監視装置にしても、驚くほど小さくて目立たない物があるはずなので、その点はあてにならないけどね。

道具があれば、木を切り倒して船を作れるかもしれない。
あるいは道具が無くても、時間をかければ根性で何とかできるかもしれない。
でも、ここがどこなのか、周囲に何があるか、一切判ってないのに、船でどこに向かうかが問題だけど。
まあとりあえず、石を割って簡単な刃物は作った。
それで細い木を削って、防衛用の手製の槍を何本かは作ったけど、船となるとこんなもんじゃ済まないよな。

「羽村・・・もういいよ」
「にゃん」
羽村がペニスから口を離した。今度はおしりを僕に向け、ペニスに押しつけてくる。
いや、もういいってのは、羽村が疲れただろ? って意味なんだけどな。
しゃぶられても、毎回射精する訳じゃない。
羽村の口は気持ち良くて、確かに勃起はするけど、その状態で我慢できる。
だけど羽村は、ひたすら一生懸命舐め続けるんだ。
射精すれば、納得する。射精しない場合、今度は僕に挿入をねだる。
どっちもしないと、彼女には不安らしく、必死な顔でせがむんだ。
だからこれまで、割と素直に挿入してやってた。

確かに、このまま挿入したい気持ちはある。
だけどさ、いつまでもこんな一方的な奉仕じゃ、僕が納得できない。
僕は羽村のおしりを手で捕まえると、顔を近づける。
むっとする汗っぽい匂いも気にならない。
彼女の性器を指で広げ、そこに口をつけた。

「ふにゃっ!」
羽村は一瞬逃げようとした。
彼女は僕に挿入されるためにおしりを向けた。愛撫されるためじゃない。
だけど、逃がすもんか。
僕ばっかり舐めてもらうのは不公平だろ?

ちゅ。
「にゃ、にゃう」
ぺろぺろ・・・
「にゃぁぁ・・・・」
そして羽村は、すぐにおとなしくなった。
僕に舐められ、震えながら声を出す。
「にゃうっ・・・・にゃ、にゃ、にゃ」
「気持ちいいかい・・・? 羽村」
「にゃふ・・・にゃうぅ・・・」
変な鳴き声しか出せなくても、充分感情は伝わる。
もっと気持ち良くしてあげるよ。
だって君も、これまでずっと僕を気持ちよくしようとしてくれたんだろう?

「にゃ・・にゃは・・・にゃ、にゃ、にゃあっ」
羽村が切なそうな声を上げる。
舌に粘り気のある液体を感じる。僕の舌で感じてくれてるんだ。
そう思うと、僕もなんだか嬉しい。もっと頑張って感じさせたくなる。
指で彼女の性器を撫でたりさすったりしながら、舌で敏感そうな場所を探る。
羽村のクリトリスが硬くなってる。そこを指先でくすぐり、舌で舐める。
「にゃあぁ・・・にゃ・・・にゃはあっ・・・」
ぶるぶると羽村の身体が震え、仰け反りながら喘ぐ。

そろそろ僕もさすがに限界だ。羽村の中に入れたい。
立ち上がると、膝立ちして羽村の性器にペニスを差し込む。
「にゃっ・・・にゃんっ」
羽村が嬉しそうに身体をくねらせる。
僕が腰を動かすと、声を張り上げて悶える。
「にゃ、にゃ、にゃふ、にゃあうっ」
この反応から考えると、やはり最初の日のあれは初体験だったんだろうと思う。
どちらかというと苦しそうだったからね。

胸の中に羽村を抱きかかえ、乳とクリトリスをいじってやりながら、ゆっくり大きく腰を突き上げる。
「に・・・にーにゃまぁ・・・にゃ、にゃう」
「羽村・・・」
彼女は僕の名前は覚えてるし、言葉も多少は判ってるっぽい。
逆に言うと、それ以外はほとんど失われてるようだ。
こんな状態から、元に戻す事が出来るんだろうか?

でも、元に戻ったら、彼女は自分の状態をどう感じるんだろう。
そりゃ、この時点では幸せそうだけど、今は正気じゃないからね。
手足はなくなり、変な耳や尻尾を取り付けられて、他にも奴らに何をされたかわからない。
そして少なくとも、僕のペニスを何十回も銜えた。
処女を奪われ、毎日の様に精液を注ぎ込まれてる。
もし正気に戻っても、次の瞬間またおかしくなってしまうんじゃないだろうか。

どくん。
「に・・・にゃま・・・」
精液で身体の中を叩かれながら、羽村が僕の腕の中で、小さく悶える。
僕は羽村を抱きしめ、感情を込めてささやく。
「好きだよ・・・羽村」
「にいにゃま・・・」
脱力したような表情で、羽村が呟いた。

ああ。
一時の気の迷いかも知れないけど。
例えずっとこの島から出られなくても、こうして羽村と一緒に居られるなら。
僕はもう、それでもいい。
でも、そういう訳にもいかないけどな。
羽村だって親は居る。母親はもういないそうで、父親と2人で暮らしてる。
たった一人の身内が帰らなければ、どんなに不安で寂しいだろう。
こんな変わり果てた姿でも、やっぱり帰らせないと。

って訳で、毎日恒例の島内探検に出ることにする。
今日は例の港を基準に、5時の方向を調べる。
「にゃ、にゃああっ」
僕が出かけようとすると、少し離れた所でおしっこしてた羽村が、焦ったような声を出す。
「置いて行きゃいないから、あわてるなよ」
「にゃう」
彼女の排泄場所は決まっている。
餌場からそんなに遠くない場所に、どうやらその為に作られたらしい、細い岩場があるんだ。
ご丁寧に、すぐそばの小さな落差を水が滴り落ち、終わった後に股間を洗うのに都合が良くなっている。
その水が、排泄物を土の溝の中に流す役割もしている。
つまり、洗浄器付き水洗トイレまであるんだね、ここは。
僕も排泄はそこでする事にした。あちこちに撒き散らすのはまずいからさ。

「にゃ、にゃっ」
羽村がとことこと、彼女にしては早く歩いてきた。
「じゃ、行こうか」
この探検も、最初は一人で行こうとしてたんだけど、羽村がついて来たがるので、それはあきらめた。
一緒に行くと、彼女の移動速度に合わせる事になるから、あまりペースを上げるわけにはいかない。
まあ、こっちも元気が有り余ってる訳じゃないから丁度いいかもな。
それに、早くどこかに着く事が目的じゃない。
途中に何があるか調べるのが大事だから、速度はいらないんだ。

羽村が四つんばいで、とことこ歩く。
見慣れたせいか、その仕草が可愛く感じる。
耳や尻尾も彼女に似合ってる。まるで犬や猫みたいな姿の羽村は、とても可愛い。
短い手足で四つんばいで歩いている姿とか、手足を放り出し、お座りした姿とか。
にっこり笑って僕の名前を呼ばれたら、もう思わず押し倒してしまいたくなる。
いや、ここ数日、実際押し倒してる様なもんだけどさ。

自分にそういう性癖があるなんて、ちょっと意外だった。
だからって、本当に手足を切り落としてしまうのは、また話が別だ。
羽村の身体を切り刻んだ奴らは許せないのに変わりはない。
もし機会があったら、同じ目に遭わせてやりたいほどだ。

海岸近くまでたどり着いたので、今日の探索はここまでだ。
弁当代わりに持ってきた木の実をかじり、一休みしていると、羽村が擦り寄ってくる。
「にゃうん」
僕のズボンのファスナーを銜えたので、僕はその頭を撫でながら言った。
「いいから、お前も休めよ」
「にゃん」
ちいいぃ、と羽村はファスナーを引き降ろす。
「判った判った、でもそんなに頑張らなくていいんだぞ?」
「にゃ」
僕がペニスを出してやると、羽村は嬉しそうに口に含む。
まあ、確かに羽村に銜えてもらうと、気持ちはいいんだ。

「ん・・・んにゅ・・・んっ・・・」
一生懸命ペニスをしゃぶる羽村の喉声を聞きながら、僕は周囲の風景を眺める。
綺麗な島だ。
鳥が遠くを飛んでるのが見える。この島のどっかに巣があるのかな。
どうだろうな。なんせこの島では、動物を見かけないんだ。
そういえば虫もあまり居ないんだよな。
さわさわ・・・と、風で葉のこすれるとこが聞こえる。
海に近いからか、かすかに波の音も聞こえる。
すごく平和だ。
何も心配は無い、そんな気分になってくる。

「羽村・・・さ、帰ろう」
彼女の顔を持って、股間から離す。
「んにゃ? にゃうぅ・・・」
羽村が不満そうな顔で、僕の顔とペニスを見比べながら鳴く。
まだ出してないからね。声も不満そうだ。
「いつもの場所で、ちゃんと可愛がってあげるからさ」
「にゃ!」
羽村の顔が、ぱっと明るくなった。

「にーにゃま、にーにゃま♪」
帰り道、羽村が僕の名前を歌うように繰り返しながら歩く。
さっきのあれは、僕の言葉が判ってるとしか思えないよな。
少しずつ言葉を取り戻してるんだろうか。
もっと回復すれば、いずれ、何があったかを聞けるかもしれない。

「む?」
餌場に戻る途中、僕は咄嗟に茂みに隠れた。
「にゃう?」
「羽村、こっち来い」
僕は抑えた声で言う。

ここから、やや遠いが例の港が見える。
うん、やはり港だったみたいだ。クルーザーが1隻泊まってる。
紺色と灰色に、オレンジの線が少し入った、制服の様な物を着た人影が3人見える。

あれが、奴ら・・・か?
この距離でも、人影はなんとなく男だと判る。
うちひとりがクルーザーに入り、そして2つの肌色の人影と共にまた出てくる。
それは、羽村と同様の、手足を奪われた女性だった。
2人とも首輪を付けられ、それに繋がったリードを男に握られている。

間違いない、奴らだ。羽村をあんな身体にした連中だ。
一体、何をしに来たんだ。
待てよ、あの船を奪えば脱出できるんじゃないか?
でも、言うのは簡単だが、どうやって?

男は女達のリードを持って、茂みに入っていく。
でも、クルーザーにはあと2人残っている。
武器を持っている可能性もあるから、うかつに近寄れない。
「にゃう・・・」
すぐそばで羽村が心配そうに鳴いた。
「大丈夫だ、お前をあいつらに渡しゃしないから」
「にーにゃま・・・」
茂みに入った男は、何をする気だろう。
僕を探しているんだろうか?
しかし、今の所誰かが接近してくる気配はない。

「あれ?」
茂みから男が戻ってきた。女達がいなくて、首輪とリードだけを持っている。
そして3人の男は、全員クルーザーに戻る。
低い駆動音がして、クルーザーはゆっくり海岸を離れ始めた。

クルーザーが完全に離れてから、僕も移動を再開する。ただしかなり慎重にだ。
あいつらが何をしていったのか判らない。
ひょっとして餌場に罠が仕掛けられたのかもしれない。
それに、最初は連れていた2人の女性はどうした?

結局、何事も無く餌場に戻れた。だけど問題はそこからだった。
「にゃあ〜〜」
「うにゃああん♪」
「わ、わ!?」
羽村とあまり変わらない年齢の、2人の裸の少女が駆け寄ってくる。
身体も羽村と同じ状態だ。手足を切断され、頭には獣耳、おしりには尻尾がくっつけられている。
2人の少女達は僕にじゃれつき、顔をすりつける。
「にゃう?」
羽村はすぐそばで、きょとんとそれを見ている。

あの男は、餌場にこの2人を放しに来たんだ。
ここは羽村に限らず、改造された少女達の飼育場って事なのか。
どうりで、食料も水も一人用にしては余裕がありすぎると思った。
じゃあ・・・奴ら、僕の存在には気づいてないって事か?

「にいにゃまぁー」
羽村が、他の少女たちをかき分け、僕に身体を押し付けてきた。
「だ、大丈夫だ、心配ないと思う・・・たぶん・・・」
にゃあにゃあとにぎやかな歓声に囲まれ、僕はため息をついた。
とりあえず今回、奴らの存在を確認できた。こっちに時間的な猶予もまだあるらしい。
次こそ、逆襲だ。

「にゃうん」
「うにゃん、うにゃ」
「ちょ、ちょっと待て」
やたらとズボンに顔を押し付けてくるのは、この少女達も羽村と同じ様に、色々仕込まれてるのか?
じー・・・
「わわっ」
ファスナーを開けられ、更にその中に顔を突っ込んでくる。
そこに羽村も加わり、3人の少女が、僕のペニスを奪い合うように舐め始める。
「まて、おい、やめろ・・・くそっ」
僕は他の2人の少女を、手で押しのけた。
羽村が嬉しそうにペニスを独占し、それを銜え込む。
それでも身体を押しつけてくる少女達に、僕は首を振る。
「いいから・・・君らはそんな事しなくていいんだ・・・」
これ以上、女の子に手を出したくない。羽村だけで充分だ。



それから一ヶ月が経過した。
島の探索はほぼ終わっていたが、ここからの脱出の助けになりそうな物はなかった。
一方、武器は色々作った。
ツタをほぐしてひもを作り、木製の槍の先端に石で作った刃を縛り付ける。
木の皮を枝の間に張った、簡易投石器も作った。
ひもで石をくくっただけの、投げつけるための武器もある。
もし近代兵器で来られたら、ひとたまりもないかもしれないけど、無いよりましだ。
でも、やつらがあれ以来姿を見せないので、結局ただのガラクタと変わりないけどな。

生活は、割と穏やかだった。
衣食住のうち、食糧事情は安定していたし、住居も木陰に居れば快適だ。たまに雨が降るけど、充分しのげる。
衣類だけはどうしようもない。僕の服はかなり痛んでいる。でも実は裸でも充分生活できるんだけどね、ここは。
あまり寒くならないし、しばらく気付かなかったけど、人にたかるような虫も居ない。
まあ、羽村があの格好で生活できる様に作られている場所なら、当然だろう。

僕は膝の上の羽村の身体を、あちこち撫で回してやっていた。
彼女には、自分では手も足も届かない場所がたくさんある。
たとえば背中が痒くなったら、どこかにこすりつけるしかない。
そんな、自分で触れない場所を僕に撫でられると、羽村にはとても気持ちいいようだ。
「にゃふぅ・・・」
羽村は目を閉じて喉を鳴らしている。

少し離れた場所では、2人の少女が絡み合って、お互いの性器を舐め合っている。
「にゃ、にゃあっ」
「ふにゃう・・・ふにゃああ・・・」
2人とも、しばらくはなんとか僕のペニスを得ようと色々頑張ってた。
だけど僕が、羽村以外には一切手を出さなかったので、とうとうあきらめたらしい。
最近は、こうやってお互い同士を慰めあっている。
可哀想な気はするんだけど、しょうがないじゃないか。
ここが僕の推測どおり飼育場だとすれば、いずれ別の少女も送られてくる。
誘惑されたからって、もし全部に手を出してたら収拾つかなくなるぞ。

「にゃあっ・・・にゃあ、にゃあ、にゃあああっ」
「にゃ・・・にゃ・・・にゃっ」
2人の嬌声を聞いているうち、僕はだんだん興奮してきた。
もちろん2人に手を出すわけにいかないから、その矛先は羽村に向く。

背中を撫でていた手を、すすっとおしりの割れ目の中に滑り込ませる。
「にゃ・・・?」
くちゅくちゅくちゅ。指で粘膜の端をこねながら、更に中に滑り込ませていく。
「にいにゃま・・・・にゅい・・・にぃ・・・」
羽村はうっとりした顔でつぶやく。
気持ちいい、という言葉を教えた結果、このやや不明瞭な言葉に化けた。
まあ仕方ない。今の羽村は言葉をちゃんと発音できないらしいから。

「にゃうう・・・んにゃ・・・んにゃ・・・」
「ひにゃう・・・にゃう」
2人の少女が互いの身体を舐めあい、手足の端でこすりあっている。
それを横目に、僕も羽村の身体を仰向けにひっくり返し、性器を指でこね回す。
「にゃ・・・にいにゃま・・・にいい・・・にいい・・・」
「入れて欲しい?」
「にう、にうぅぅ」
羽村が懸命にうなづく。
僕はペニスをゆっくり突き立て、彼女の膣内に送り込んでいく。
「にぃふぅ・・・にゃ・・・にいにゃま・・・にいにゃま・・・」

僕に慣れるほど、羽村は最初のあけっぴろげな求愛行動より、自然に寄り添う事を好むようになってきた。
セックスの時も、最初ほど騒がず、むしろ僕の存在をより深く感じているように、うっとりした表情になる。
「にいにゃまぁ・・・にゃ・・・にゃっ・・・にゃはぁ・・・」
「羽村・・・可愛い・・・お前・・・ほんとに可愛いな・・・」
最近僕は、この動物の様な姿になった羽村を心底可愛いと感じるようになった。
寸足らずで不自由な手足で歩き回るしぐさを見ていると、愛しさで胸が一杯になる。
いやまあ、対象が羽村だからだとは思うんだけど。
でも時々、原型の時より今のほうが、ずっと可愛いんじゃないかとすら思えてしまう。
ちょっとやばいよな、それって。この異常な状況に慣れすぎたか?
「に・・・にゃま・・・あにゃぁ・・・あにゃ・・・」
「羽村・・・」
僕は彼女を抱きしめ、膣に精液を注ぎ込んだ。

事が済み、一休みしていると、起きあがった羽村がまた僕のペニスに口を付けた。
別にいいんだ。こうやって羽村が独占していれば、他の2人にもっていかれる事もない。
僕は木の実をかじりながら、羽村がそれを銜えるに任せる。
そして、彼女の頭を優しく撫でてやる。
後で、彼女の性器も舐め返してやろう。
羽村は今だってこうやって、自分の体液と僕の精液まみれにまみれたペニスを舐めてくれるんだからね。
自分の精液を味わう羽目になる位、どうって事はないよ。それに、もう慣れた。
僕は毎日、彼女の膣を精液で一杯にしてるんだから。
毎日か。
ひょっとしたら彼女、もう妊娠しちゃったかもしれないな。
かまわない。きっと、彼女の子供なら可愛いに決まってるさ。

ピルルルルルル・・・・
「え!?」
突然の電子音が、はるか遠くから聞こえる。
その音が鳴り響くと同時に、羽村はびくっと身体を起こす。
ずっと絡んでいた2人の少女が行為を中断し、四つんばいで立ち上がった。
周囲を見回してから、とことこと餌場を去っていく。
それだけじゃない、羽村も歩き始めた。
「羽村、どこに行く!?」
「・・・にゃ?」
羽村は怪訝な顔で、僕に振り向いた。
しばらくこっちを見ていたが、またふっと顔を戻し、歩き始める。

どういう事だ?
僕は羽村の後を追う。そして気付いた。こっちはあの港だ。
そうだ、さっきの音は港から聞こえなかったか?
僕は羽村を追い越し、途中の少女も追い抜いた。
やはりだ。港にクルーザーが泊まっている。あの制服の男達も何人かいる。

僕は引き返そうとする。そこに2人の少女が来たが、僕をちらっと見ただけで、そのまますれ違い、港に向かった。
さっきのは・・・呼び出し音!?
更に戻っていくと、今度は羽村に出会う。
彼女は僕の顔を見ると、やや混乱した顔をする。
「にいにゃま・・・」
「羽村、行くな」
「・・・にゃ?」
混乱した様子の羽村を抱え上げ、僕は港とは逆方向に歩き始めた。
手足がないと言っても、やはりひと一人を持ち上げると重い。
僕はひぃこら息を切らしながら、とにかく必死でその場を離れた。

餌場に戻らず、以前港を覗き見た高台に行ってみた。
クルーザーの上に、あの2人の少女が乗せられている。
僕はそれを確認した後はへたりこんで、ぜえぜえと酸素をむさぼっていた。
でも羽村はしっかりと、胸に抱いたままだ。
しかし、なまってるんだろうか、随分と体力が落ちている気がする。

ピルルルルルル・・・・
あの電子音がした。間違いない、やはりクルーザーから鳴っている。
羽村が不安そうにつぶやく。
「にいにゃま・・・にぃ?」
僕は腕の中の羽村にささやく。
「行くな。こうやって、僕といっしょにいろ」
そして彼女の気を紛らわそうと、乳房に触れ、軽く揉んでやった。
「にゃう・・・」
羽村は気持ちよさそうに目を閉じる。
しかし電子音が鳴ると、びくっと目を開き、不安そうな顔をする。
羽村にとって、その音の強制力はかなり強いらしい。
電子音が鳴り続けるうちに、ついに僕の腕を振り解こうともがきはじめた。

「だめだ・・・行かないでくれ」
「にゃううぅぅ・・・」
「お前をあいつらに渡したくないんだ」
「にゃ、にゃ」
「お前が好きなんだよ、だから行くな」
羽村の動きが止まる。

「・・・しゅき?」
「そうだよ。お前が好き・・・え?」
僕は羽村の顔をまじまじと見る。
「今、なんて言った?」
「・・・にいにゃま・・・しゅき?」
「・・・判るのか・・・いや、判るんだな?」
「しゅき?」
「そうだ。お前が好きだよ。判るか? 好きなんだよ」
「にゅい・・・」
羽村は、はっきりと嬉しそうな顔をした。

また電子音が鳴ったが、羽村は少し身じろぎしただけで、逃げようとはしない。
「そうだ・・・あいつらのとこなんか、行くなよ」
「にいにゃま・・・しゅき」
羽村の言葉は、さっきとイントネーションが違う。
「僕を・・・好き・・・?」
「しゅきぃ」
羽村が笑顔でそう言った。
「ああ・・・僕も好きだよ・・・」
「にいにゃま、しゅき」
同じ言葉を羽村が繰り返す。
それはボギャブラリーの貧困な彼女が、ようやくつむぎ出した言葉だ。

「きっとお前を守る、あいつらには渡さない。誰にも渡すもんか」
「にいにゃま・・・」
腕の中の羽村が、僕に体重を預けてくる。
そうだとも。羽村を連中に渡してたまるもんか。
僕は彼女の身体を引き寄せ、そして唇にキスをした。
そのまま片手を彼女の股間に伸ばす。
陰唇の中に指を潜り込ませ、熱く湿った粘膜を描き回す。
くちゅ、くちゅ・・・
「んにゅ、んにゅ」
唇を合わせたまま、羽村が喉の奥で声を上げる。

僕は羽村の身体を抱き寄せたまま、ズボンの前を空ける。
引っ張り出したペニスを羽村の熱い場所にあてがって、一気に貫いた。
「んにゅうう・・・」
唇を塞がれたまま、羽村が喘ぐ。
どこかで電子音がまた鳴ったけど、僕も羽村ももう気にしていない。
貫いたまま、彼女の身体を下から揺さぶる。
「んにゅ・・・んにゅ・・・んんっ・・・」

そこで僕は、ようやく唇を離した。
「にゃ・・・にいにゃま・・・しゅき・・・しゅきぃ・・・」
「・・・好きだよ・・・僕も・・・僕も・・・!」
僕は彼女の中に、思いっきり精液を叩きつけた。
これまでで、一番激しい勢いで放ったような気がする。

射精した後も、羽村の身体を離さず、そのまま愛撫を続ける。
その間も、何度も電子音は鳴った。だけど羽村はもう反応しなかった。
やがてあきらめたのか、男たちがみな、クルーザーに乗り込んだ。
そのまま船が島を離れていく。2人の少女もいっしょだった。
僕は繋がったままの羽村の身体を揺さぶりながら、それを見送った。

これで、異変が起きた事を奴らに認識されてしまった。
連中はたぶん、飼育していた少女を回収に来たんだ。
でもそのうち一人が帰らなかった。
その原因を調べるため、近いうちに何らかの行動を取ってくるだろう。
安穏な日々は終わったんだ。
 
 
次の日から、餌場にはめったに戻らないようにした。
必要な時だけ木の実や水をとりに行く。
水は木を削って作った容器でとりだめる。
武器を少し追加で作ったが、それとは別に1つの罠を考案した。
港の近くに、やや高い崖がある。そこに木の枝と石を使って偽者の道を作った。
上からみると、他の場所と同じに見えるが、知らずに体重をかけると枝が折れ、崩れる仕掛けだ。
もし追っ手がかかった場合は、この罠の上を、正しいルートを選んで走る。
どれが本物の道か判らない追っ手だけが、崖下に落ちる。
これなら火力の差など関係ない。

そして今日も僕は、崖に近い茂みで寝る。
足元には、さっきまで僕の下で可愛らしく鳴いていた少女が眠っている。
彼女は渡さない。さあ、来るなら来てみろ!



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