「僕は南の島で愛する君と再会した。」

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<白の6・黒の6>

漁から戻った僕は、水場で遊んでいる妹達に聞く。
「母さんは?」
「あっちー」
「いりえー」
2人の妹は、口々に言って、同じ方向を指差す。
「ああ、あそこか。ちょっといってくる」
「あーい」
「いってらっしゃーい」

入り江の近道になる崖の上を、僕はひょいひょいっと走っていく。
母さんの身体じゃ、この近道はかえって時間が掛かるから、下から行ったんだろうな。
ひょっとして戻ってきて無いかと、そっちも覗いておく。
いつもと変わりなく、クルーザーが一隻泊まってるだけだ。

子供の頃は、あそこで良く勉強したもんだ。
母さんに連れられて・・・いや、僕が母さんを連れて入るんだけどね。
あれってエンジンがついてて、自分から動けるそうなんだけど、今でもそれって使えるんだろうか。
本当にどっか行っちゃったら困るから、試すわけにもいかない。
まあ、多分もう壊れてるんだろうな。

入り江についた。
ああ、いたいた。母さんだ。
最近、良くここにいるんだ。
砂浜の、いつもの場所でうつむいている。

「そろそろ暗くなるからさ、戻ろうよ」
後ろから声をかけると、母さんがびっくりしたように振りかえる。
「に・・・にぃにゃまっ!?」
その身体から考えると、驚くほどの速度で駆けて来た。
「え、え!?」
「にぃにゃま、にぃにゃまぁっ!」
母さんにすがりつかれて、僕は慌てる。
「ちょ、ちょっと待って、母さん、僕だってば」
「にぃにゃ・・・え・・・・あ・・・レイ?」
「そうだよ。あーびっくりした」
「・・・ごめんね・・・つい・・・」
「にぃにゃまって、父さんの事だよね」
「・・・ええ」

母さんが居たのは、昔父さんが死んだ場所だ。
さっき僕の通ってきた崖から落ちたんだそうだ。
ちなみに父さんの頭の骨だけは水場にある。昔、母さんがここから持って帰ったんだ。

「ごめんね・・・昔の事を考えてると、時々、今がいつか判らなくなるの・・・」
母さんの目には泣いた跡があった。
そうなんだ、母さんは最近、しょっちゅうここに来て、泣いてるんだ。
僕と父さんを間違えたのは、さすがに初めてだけど。

「僕と父さんって、そんなに似てたの?」
「・・・いいえ。あたしとあたしのお母さんほど似てない。でも・・・声変わりしてから、声はそっくりになってきたわね・・・」
ああ、それで時々びっくりしたように、僕を振り向く事があるのか。
だからなのかな、やたらここに来たがるようになったのは。

父さんにちょっと嫉妬する。
僕が生まれる前に死んだってのに、母さんは、いまだに父さんが好きなんだな。
ほんの短い間しか一緒に居られなかったそうだけど、すごく母さんを愛してくれたそうだ。
若い頃の母さんか・・・どんなに綺麗だったんだろうな。
いやいや、いまだって綺麗だけどさ。
でもなあ。せっかく父さんの事、少しは忘れかけてたかもしれないのに。
僕の声のせいで思い出しちゃうなんて、癪だなあ。

「そろそろ帰ろう」
「・・・もう少しだけ・・・こうしてて・・・」
母さんは僕にすがりついたままだ。
僕は、母さんの背の高さに合わせるために、しゃがみこむ。
そして、母さんの肩を抱いて支えてやった。
母さんに密着できて、ちょっと嬉しい。

母さんには手足が無い。僕にも妹にもあるのに。
僕が物心ついた時には、もうこの状態だった。
その頃は判らなかったけど、僕を育てるのはものすごく苦労しただろうな。
運ぶだけで大変だったろうし、細かい事は、何でも口でやんなくちゃいけないから。
僕が赤ちゃんの頃なんか、おしっこもうんこも、全部口で綺麗にしてくれてたらしい。
すごいよね、母さんは。

他の人間を見た事がなくて、最初は母さんみたいなのが普通だと思ってた。
手足が途中までしかなくて、頭に大きなふわふわっとしたのが付いてて、おしりからも何か伸びてて。
耳と尻尾だって、後で教えてくれたけど。
人間には自分みたいな形のと、母さんみたいなのと、2種類居るんだとずっと思ってた。
母さんが、自分は事情があって、特殊な身体なんだと教えてはくれたけど。
他の人間が映ってる写真を、クルーザーで見せてくれたし、後から生まれた妹達は、性器以外は僕と同じ形だったから、一応納得はしたけど。
でも、いまだになんかぴんと来ない。

「ねえ・・・母さん・・・」
「・・・なあに?」
僕にすがりついたまま、母さんは聞き返した。
普段より甘えてるような声だ。
まあ、僕がある程度育ってからは、実際に母さんを色々助けてきた。
だから僕に甘えてる感じは、ずっとあるんだけどね。
それは嫌じゃないよ。嬉しいくらいだ。

「弟か・・・新しい妹が欲しいな」
「え?」
「だめかなあ?」
「・・・レイは、いいの・・・? あたしで・・・」
「いいに決まってるじゃ無いか! そうでなきゃ・・・言わないよ、こんな事」
最後の当たりは、少し頬を赤くしながら呟く。
「・・・それなら・・・いいわ・・・」
母さんも少し頬を赤くした。

僕のおちんちんを、母さんが銜えてくれる。
ここまでは、僕がしょっちゅせがむので、時々やってくれるんだけどね。
銜えられたときには、もうすっかり硬くなってた。
だって、お母さんにしがみつかれてたから。
母さんは、僕にとって理想的な女性だからだよ。

僕の見た事のある女は妹だけで、後は写真でしか知らないけど。
母さんは綺麗で・・・可愛くて・・・。
半分しか手足が無い事も気にならない。
いいや、その方がずっと素敵かもしれない。
だって僕にとって、最初に見た人間は母さんなんだから。

母さんが四つんばいになって、僕が後ろから身体を合わせる。
入れる場所は良く知ってる。これが初めてじゃないんだから。
「う・・・にゃ・・・ああっ」
「母さん・・・中が熱いよ・・・」
「ん、んっ・・・ああ・・・にゃ・・・にゃ・・・」

本当に久しぶりだ。
数年前に、今の妹を作るために、初めて母さんとセックスした。
他に誰も居ないこの島では、そうするしかないからと言ってたけど、僕にはそんな事どうだっていい。
ずっと憧れていた母さんに、僕の子供を産んでもらえるなんて、嬉しかった。
初めて母さんの中に入った時は、すぐに爆発してしまった。
それからも毎日、一生懸命母さんを抱いて、気持ち良くなってもらうやり方も、だんだんと覚えた。
母さんは、本当に気持ち良くなると、変な声を出すので判るんだ。
ほら、いまみたいにね。

「にゃあっ・・・にゃ、にゃ、にゃああ・・・にゃう・・・」
「母さん、気持ちいいよね・・・? 気持ちいいんだね・・・?」
「にゃ、にゃう・・・にいにゃ・・・にいにゃまぁ・・・」
母さんは、我を忘れると昔に戻っちゃうらしくて、思わず父さんを呼んでしまう。
それに母さんにはまだ、父さんが一番なんだ。
でも、いずれきっと僕を一番にしてみせる。

母さんを仰向けにして、身体を押しつける。
「にゃふ・・・にゃ、にゃ、にゃあっ・・・」
身体を上気させ、喘ぐ母さんは、やっぱり綺麗だった。
乳房を揉んだ。乳がちゅっと小さく噴き出す。
昔僕もこれを吸ってたんだ。かすかに覚えてる。
口に銜えて吸う。まだ妹が吸ってるから、ちゃんと甘い乳が出てくる。
「にゃああ・・・れ・・・れい・・・にゃあっ」
やった、嬉しいな、今度は僕の名前だ。
父さんの名前もレイで始まるらしいけど、それで呼んだ事はないそうだからね。

「母さん・・・出すよ・・・」
「にゃ、あーっ・・・にゃ、にゃ、にゃ、にゃあっ!」
僕は母さんの中に精液をいっぱい流し込む。
母さんはそれがわかるのか、びくびくっと震える。

本当は、まだ赤ちゃんができない方がいいんだけどね。
だって、もっと母さんを抱きたいんだ。何度も母さんの中に精液を出したい。
いつか、妹を同じように抱かなきゃいけなくなるかもしれないけどさ。
やっぱり、僕には母さんが一番魅力的なんだ。

でも、言わなきゃいけない事があるんだ。
僕は最近、3つ離れた島まで泳げるようになったんだよ。
それでね、昨日そこで母さんと同じ、手足が無くて、耳が余分について、しっぽのある女の人を何人も見つけた。
母さんと違って、喋れなかったけどね。
母さんが気持ち良くなった時みたいな声しか出せないんだ。
その女の人は、僕のおちんちんを嬉しそうに舐めた。
セックスもしたよ。ちゃんとできた。
だから僕はもう、お母さん以外の女の人に入れた事があるんだよ。

母さんが僕とセックスしてくれるのは、この島に他に男が居ないからだよね。
本当は親子でしない方がいいとも言ってたよね。
だから、その島の事を知ったら、母さんはもう、させてくれないかもしれない。
そっちの女の人としなさいって話になるかもしれない。
そうなったら・・・凄く悲しいな。
僕は本当は、子供を作る事が一番の目的じゃないんだ。
母さんが好きだから・・・女の人として好きだから・・・抱きたいんだよ。

昨日はずっと悩んだ。
でも、いくら僕に都合が悪いからって、母さんにこんな大事な事を黙っておくことは出来ない。
母さんは、僕をそんな卑怯な人間にはしなかった。
だから今晩、僕が何を見つけたのか言うつもりだ。
だからこそ、さっき、弟が欲しいって言ったんだ。
どうしても、もう一度母さんを抱いておきたくて。

そして、見つけた島と女の人の話をしたら、続けて言うつもりだ。
母さんが女として好きだ。
これからもずっと離れたくない。もっと僕の赤ちゃんを産んで欲しい。
そう、本気でお願いするつもりだ。
だって・・・僕は本当に、本気なんだ。
母さんの夫になりたいんだ。
あの島の女の人や、妹とセックスしなきゃいけないなら、ちゃんとするから。
でも本当に好きなのは、結ばれたいのは、母さんなんだから。

「にゃ・・・にゃ・・・」
僕が動くと、その下で、母さんが悶える。
一度精液は出したけど、まだまだ終わりじゃないぞ。
もっともっと母さんを気持ち良くしてあげるんだ。
これが最後かもしれないんだから。
「母さん・・・好きだよ・・・」
「にゃう・・・にゃ、にゃ、にゃうう」
「ずっと・・・ずっと好きだよ・・・」
「にぃにゃ・・・れい・・・」

<白そして黒:終>


2004.11.28 Ver1.0
2004.12.17 Ver2.0
2004.12.20 Ver2.1

切断に獣耳に肉体改造に近親相姦。
えらくニッチな話です。
まあいいか。

ちなみに麻里ちゃんは、飯山君が母親を殺したのは知らないままです。
ま、彼女が好きになった飯山君は、そんな事する前の彼の人格ですけどね。
ついで言うと拉致の時点で麻里ちゃん14歳、そして最後のレイくん15歳。

ちなみに3人目の猫少女どうなったんだろうねぇ・・・



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