「僕は南の島で愛する君と再会した。」
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<白の3>
1週間が経ち、2週間が経ち、3週間が経って、さすがに僕達は餌場に戻った。
やつらはあれっきり来ない。何故だ。
羽村の存在を忘れていたはずはない。あれだけしつこく呼び出したのだから。
それなのに、回収できなかった少女をなぜ放置する?
それとも、こういう事はよくあるのか?
とにかく、いつ襲撃されてもいいように、罠や武器を強化しながら僕は待つ。
餌場からわざと離れて眠る事も続けている。
だが・・・全ては空振りだ。何も起きない。
羽村は相変わらず可愛い。
そして止めない限り、どこに行くにもついてくる。
だから僕も、いつも彼女と愛し合う。
いつこの生活が中断されても後悔のないように。
「にいにゃ・・・にぃにゃ・・・にいにゃ・・・」
気持ちいい、という意味の鳴き声を漏らしながら、今日も羽村は僕に組み敷かれる。
「僕も気持ちいいよ・・・羽村とこうしてると、とっても気持ちいいんだ・・・」
「にいにゃあ・・・にいにゃま、しゅき、しゅき・・・」
ある程度以上の言葉は、やはり羽村は喋れない。
どうにか操れる言葉を組み合わせ、自分の感情を表すのが精一杯だ。
でもそれで充分嬉しい。それに表情でも、彼女が喜んでいるのが判るのだから。
「にいにゃ・・・」
僕の名前に、快感をあらわす言葉と、他にもいくつか混ざってるらしいその音節を、最近彼女は良く使う。
舌っ足らずのその甘えたような言葉を聴くと、僕はぞくぞくする。
いつまでも可愛がっていたくなる。まあ体力的に無理だけど。
歓喜の時が終わった後、僕は仰向けになった羽村の乳房を優しく撫でてやる。
そんなに日に焼けてない。もともと焼けにくい体質なんだろうか。
ふと、いつか見た妄想の中の、大人の羽村の胸を思い出す。
いずれ本物の羽村も、あのくらい大きくなるんだろうか。
まあ、今くらいでもいいけど、あれはあれで揉み甲斐があっていいね。
以前の僕は、ちょくちょく妄想してた気がする。
その中に出てくる羽村って、きっとビデオか何かで見た身体に彼女の頭くっつけてたんだろうなあ。
だってほら、妄想だし。
さすがに告白前に、羽村の裸なんか見てないから、そうやって捏造したんだろか。
妄想に出てきた羽村ってみんな同じ身体だったし。毎回同じ所にほくろあったし。
でも現物の羽村の方が可愛いし気持ちいいから、妄想には用はないけど。
一休みした後、僕は新しい槍を手に海岸に向かう。
最近、これで魚を採る事を始めた。
奴らの供給する食料が、どこまであてになるか判らないし、槍を使う技術の向上にもなる。
羽村は近くの岩場で、じっとそれを見ている。
自分も何かやりたくてうずうずしているらしいが、あいにく彼女にとって海はあまりに危険な場所だ。
うかつに飛び込めば、それだけで命が危ない。
そして今日の成果、名前を知らない魚7匹を手に、僕と彼女は餌場に戻る。
まだ火を使う手段が無いので、生で食べるしかない。
でも、とりあえず干し魚を作る事も試している所だ。
まだこれを主食にできるほど、成果は安定していない。
基本的には食事は例の木の実だ。これは、かなり早く実がなる。
今食べているのは、僕が最初にここに来た時にはまだ花だったものだ。
2ヶ月で収穫可能になった訳だ。
そして別の木には、次の実になるはずの花が既に咲いている。
このローテーションで、常時ある程度の数の実が確保されている。
奴らの技術力には時々恐ろしくなる。
自分がいかに強大な相手を敵にしているか、思い知らされる。
それでも負ける訳にはいかないんだ。
2ヶ月か。
僕がここに来て4日後、やつらはあの少女2人を置いていった。
その30日後に、また来て、少女を回収した。
ひょっとして一ヶ月に一度来ているのだろうか。
だとしたら、まもなく次だ。あと一週間あるかないか。
僕は、槍を握り締めた。
「にゃう?」
僕のペニスを銜えていた羽村が、緊張した気配を察し、不思議そうに見上げてくる。
「ああ、なんでもないよ・・・」
「うにゃん」
羽村は素直にペニスを口に入れ直そうとする。
「だめだよ、そろそろ僕の番だ」
僕は羽村を草むらに転がすと、身体中をくすぐり始める。
「にゃ、にゃ、にゃっ」
「ほらほら、羽村ここ弱いよね」
「にゃ・・・にゃーぁ・・・にゃん」
くちゅくちゅ、と指を蠢かせる。
彼女が自分では触れない場所ばかり愛撫を続けていると、羽村は泣きそうな声で喘ぐ。
草むらに横たわったまま身体を震わせている。性器をぐっしょり濡らしていた。
「ふにゃああ・・・にゃう・・・にゃう・・・」
「どうした? もう入れて欲しい?」
「にゃっ・・・にゃ、にゃう」
羽村が切ない声でうなずく。
さすがに、これ以上焦らしちゃ可哀想だ。
僕は羽村を仰向けにした。
ペニスを彼女のそこにあてがい、ほんの少しだけ焦らしてから挿入する。
後は一気に、大きく腰を動かしてやる。
「にゃ、にゃ、にゃふっ」
「気持ちいいかい?」
「・・・に・・・にぃ・・・」
「いいんだね・・・僕も気持ちいいよ・・・」
「に、にいにゃま、に、にぃ、にぃい」
そして更に時間がたつ。
懸念していた1週間が経っても、やつらは現れない。
更に一週間、二週間と時間が経ったが、何も起きない。
そしてとうとう、もう一ヶ月・・・つまり僕が遭難してから3ヶ月になっても、奴らが現れる気配は無かった。
その後もずっと。
「にいにゃま〜〜っ」
羽村が、沖から戻ってきた僕に海岸から呼びかける。
僕はいかだを海岸に引き上げながら、手を振る。
丸太を2本、組み合わせただけの簡単ないかだだ。
でも苦労して作ったんだから、波にさらわれて持っていかれちゃ困る。
羽村が僕の足に顔を擦り付ける。
ズボンは膝から下が擦り切れて、ない。
いや、服はもう全体的にボロボロだけどね。
ファスナーは壊れているので、彼女は顔を突っ込むだけで、簡単に僕のペニスを引っ張り出せる。
嬉しそうにそれを銜え、しゃぶる。この辺はあいかわらずだ。
でも僕も、彼女のこの行為が嫌いじゃないから、好きにさせている。
ペニスが硬くなったところで、彼女は僕におしりを向ける。
僕は彼女の腰を抱えるようにして、その性器に差し込む。
「にゃふっ♪」
僕に挿入される行為自体、彼女にはとても嬉しいようだ。
そしてしばらく後ろから突いてやると、次第に声が艶っぽくなっていく。
「にゃ・・・にいにゃ・・・にゃあ・・・にゃあ・・・」
そんな彼女の姿や声を鑑賞するのは、僕も嬉しい。
射精はしなかった。一日に何度も今みたいにするんだから、いちいち射精してたら身が持たない。
双方とも気持ちがよくなった辺りでやめる。
最後までやるのは夕方か夜、まあ時によっては朝になるけど、一日一回だけだ。
一休みしている僕の前で、羽村がうろつきながら海面を観察している。魚を見てるんだ。
その乳房が揺れる。けっこう大きくなっている。
膨らんでるのはそこだけじゃなくて、おなかもだ。
だから乳房も大きくなったんだろうけど。
いったい、いつ妊娠したんだろうな。
事実上毎日膣内射精してたから、はっきりしない。かなり早い頃だとは思うんだけど。
もし最初の日のが当たったのなら、もう丸6ヶ月が経過している事になる。
それならあと4ヶ月も経たないうちに、羽村との赤ちゃんが見られるな。
最近は、向かい合わせの体位ではやってない。
おなかに負担をかけるわけにいかないからね。
それじゃ、一切しなきゃいいじゃないかって言われそうだけど、羽村がしたがるんだよ。
それに・・・僕だってしたいんだ。
獣の羽村を抱いて、挿入して、可愛らしい声で鳴かせたい。
今だってずいぶん我慢してるんだ。
本当は、もっといろんな体位で可愛がりたいんだから。
でもしょうがないので、後ろからとか、横にさせて背中から抱いて挿入したりとか工夫してる。
とにかくもう、こんなにおなかが目立つようじゃ、激しい行為はだめだろ。
だって6ヶ月なんだぞ。
つまり、5ヶ月の間、奴らは姿を見せてないって事だ。
どういう事なんだろう。
いくら想像しても真相は判らない。とにかく来ない物は来ないんだ。
このままずっと現れないのなら、それはそれでいいんだが、そうもいかないだろうな。
とにかく、理由がわからないのが不気味だ。
最初に考えた、ずっと観察してるって説もありえるかもしれない。
こっちは、できることを少しずつ広げてはいる。
とりあえず近くにも島があることは、もう判っていた。
あの小さなイカダでいけるかどうかは微妙で、その島の規模も不明だけどね。
とにかく、この島から脱出する手段は、考えなきゃいけないだろう。
正体不明の奴らの影さえちらつかなきゃ、この島で暮らし続けるのもいいかな、と思わなくもないんだけど。
実際問題、これだけの間現れないって事は、奴らに何か事情があってこの島を放棄したのかもしれない。
できればそうあって欲しいんだけど。
正直言って、奴らに正面から仕掛けてこられて、どうにかできる確実な自信は無い。
もちろん死力を尽くして戦うけどさ。
でもやっぱり、羽村を親元に戻さなきゃなあ。
まあ、僕の両親はいいんだ。心配してるだろうけど、仕方ないと思える。
猫は・・・ああ、一番可愛い子猫の盛りを見逃しちゃったのは悔しい。
でもまあこれも仕方ない。
だけど、自分や自分の身内はともかく、人の親の事まで、まあいいや、なんて言えないじゃないか。
二人して餌場に戻り、また互いに愛し合う。
今度は挿入ではなく、僕が彼女の、彼女が僕の性器を互いに舐め合うんだ。
「羽村・・・ここが気持ちいいんだよね・・・?」
「う、うにゃっ・・・にゃ・・・は・・・にゃはあっ・・・」
僕の方が、手も使えるからかなり有利だ。
「どうだい・・・ここ・・・」
「にゃあぁっ・・・に、にいにゃ、にゃう、に、にいい」
ほら、羽村はもうペニスを銜えるどころじゃない。
だいたいは、途中で羽村は錯乱してしまい、一方的に僕が責める形になる。
でもそのくらいで丁度いいんだ。
だって羽村はいつも、僕のペニスを当たり前の様に銜えてくれてるんだから。
悶える羽村の中で、僕は指をかき回す。
「にいにゃ、にいにゃまぁ・・・あ、にゃはあっ・・・にゃ・・・にゃあああっ」
羽村は本当に可愛い。おなかが膨らんだ今の姿だって魅力的だ。
短い手足をびくつかせ、のけぞって悶える姿を見てると・・・あ、だめだ。我慢できない。
僕はいきり立つペニスを、指の代わりに彼女に突っ込む。
「にゃうっ・・・にゃぁ・・・にゃぁ・・・」
ずちゅ、ずちゅっと音を立てて、ペニスを激しく突きこんでしまう。
あまり強くしちゃ、おなかの子供に悪いんだろうけどなあ・・・
だめだよ、あんな可愛い羽村を見ちゃ、収まりがつかないよ。
「ひにゃ、ひにゃ、ひにゃっ・・・に、にいにゃまにゃ・・・にゃひぃ・・・」
「うっ・・・は・・・はぁ・・・」
あーあ、出しちゃった。
やっぱり羽村、可愛すぎるよなあ。
その日はもう一度漁に出かけ、戻ってからはまた羽村を可愛がって、そして眠った。
明日もまた同じような日が来ると、どこかで思いながら。