私の名前は、恭子
私の手は、お母さんのお腹の中に置き忘れて来たの、日常の事はほとんど足と使う事で出来るの
ただ一つ出来ないことは、下の始末だけ
私の作る料理は、家族中に大好評で特にカレーライスは、お母さんの作ったのより美味しいと大人気
でも今は、料理を作る手の変わりをしていてくれた足はもう無いの....
今から、丁度一月前の、000立養護学校の卒業式の帰り、
いつもの仲良し5人組と、卒業式のことでお喋りをしながら帰る途中の列に
居眠りの自家用車が突っ込んで来所までは、憶えてはいるんだけど、そのあとの事は、記憶にないの。
廊下で話している看護婦さんの話を聞いてしまったの他の、4人は即死だったみたい。
助かったのは、私ひとりきり、今は大好きだった料理も普段の生活もひとりでは、何も出来ない..死ぬことさえも...
今日の私の世話係りは、妹の明日香 世話役と言っても私が舌を噛んで自殺をしないよう見張り役なんだけど、
でももう大丈夫、他の4人の為にもどんな体になっても、生きて見せるわ