『娘鳥』kochou)

 

 

『娘鳥(こちょう)』は伝承上の動物である。

体は少女でありながら鳥の嘴をもち少女の美しい声でさえずる愛玩動物・・・・・

西洋の『セイレン』のようであるが空想上の動物ではない。

はるか昔、伝説の国『崑崙』において『娘鳥』は実在していた。

それは、国内で最も美しい少女を国王の愛玩動物とし体を作り変えられて、献上された物であった。

その故事にちなんで・・・・・・・・

 

『娘鳥(こちょう)』はおとなしくしているだろうか?

昨日は一騒ぎだった。・・・・

それまでこの『もの』が収納されていた飾り戸棚からこの部屋に移されたからか、大きな声で鳴いていた。

 

『娘鳥』の顔に涙が残っている・・・・・・泣きながら眠ったようだ・・・・

このような『娘鳥』の元になった素材の『もの』はこの形状で放っておけばおとなしくなる物である。・・・・

それはこのような状態を受け入れて精神的に自分を失ってしまうからである。

しかしこの『もの』はそうならないようにエサには精神安定剤を混ぜて常に精神的に自分を失わないようにしている。

とくに羞恥心は失わないように・・・・・・・・・・

照明をつけて『娘鳥』を鑑賞しよう。・・・

S「・・・う・・・・・・・」

『娘鳥』が目を覚ましたようだ。

かわいい声でないてくれるかな?

S「・あ!!・・あ!!・あおあわ・おおあえああ・・おえおあああ・・・・・・」

何を言おうとしているかわからないがかわいい声だ・・・

S「・・・おえおあああ・・・うぐううううう・・・」

『娘鳥』が体をもぞもぞさせている。

尿意でもようしたのかな・・・・・・・

「がまんしないかわいい『娘鳥』・・・・・・・・」

S「・・・うあ・・・えあええあ・・おえあえ・・・・・うくっ・・・く・・・・」

S「・・・うっ・・・く・・・・・・・・・・・あ1・・・・・あうううううう・・・・・」

<しゅうううううううううううううう・・・・・・・・・・・・・>

・・・・そういえばかつての崑崙ではこの『娘鳥』の尿は聖なる水とあがめられたようであるが・・・・・・・

S「・・・えあええあ・・おえあえ・・・あうおおおおお・・・」

・・・・・あたりに・・・甘いような刺激臭がただよってきた・・・・・・


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