狛狗(こまいぬ) A


登場人物(?)    中野 のぞみ(XIV歳)
             
早川 はるか(XIV歳)


・・・・・・・・・・う・・・・・・・・ううん・・・・・・・・・・・・・・・



<・すばらしい・・これはすばらしい出来だ・・前のと同様に・・>

<ほんとに・・かわいいですわね・・・>

・・・・え?・・なに・・・・・・か・・・か・・らだ・・・うごかない・・・・て・・・あしも・しびれ・・・・・・

<・・さっそく2匹とも調教お願いする・・>

<・・・はい・・わかりました・・・・・・>

・・・・ちょう・・きょう・・・な・・に・・・・・・・・・・・ったい・・・・・・・・・・・・・





・・・・・・・・・・・・・・う・・・・うん・・・・・・・・・・

・・・・あ・・れ・・ここ・・・どこ?・・・・・・・・・・



・・・・なに?・ここ・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・へんな・・ところ・・・暗いし・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・なに?・・・あれは?・・・わ・・!!・わたし・・・なの?・・・・・・・・・



・・・・!!!え!!・・・あ・・あれ・・って・・・わたし!!・なの・・あ・・鏡の・・な・かの!!・檻の・・・・・



・・・・う!!・そ・・・そんな!!・・・て・・手が・・・あ・・・あ・足が・・ない!!!・・・・
・・・・こ・・・こんなの・・・・うそだよね・・・・こんなの・・・・・・・・


<ちょうど目がさめたようね>


・・・・あ・・このひと?・・・だれ?・・・・・・
おねがい!!たすけてください!!わたしこんなからだに・・・

のぞみ 「わんわん・・あんあん・・・・わううん・・・・??」




・・??え・・・なんで・・・・
そ・・・そんな・・・どおして・・・
N 「くう〜ん・・わう・・・ん・・・・・」
<おめざめね、わんちゃん・・どおしたのかな??>



N 「わん・・・あん・・・・・・わう・・・ん・・・・・」

<わからないのも当然ね!・あなたはね、犬になっちゃったのよ・>

・・そ・・・そんな・・・・・・なんで・・・・
N 「くう〜ん・・・・くう〜・・・ん・・・・・」




<さあ・・見てごらんなさい・・あなたの体・・人間の体じゃないでしょう・・・立って歩くことも物をつかむことも出来ないでしょう・・そして歩くときも四つ這いじゃなきゃあるけないしね・・・>

<それに・・裸じゃないの・人間は服を着るものよ!・・>

・・そ・・・そんな・・・・・・ひどい・・・



<それに・・あなたの頭の横についてる耳・これは何の耳かしら・・わんちゃんの耳よね・・ふふふ・・・>



<わんちゃんの耳の下には・ほら人間の耳は無いのよ。まあ中学生じゃあ分からないかもしれないけどおしえてあげるわね!。人間の耳はわんちゃんには必要ないでしょう。だから取っちゃったのよ・・それでねこのわんちゃんの耳には《骨音スピーカー》が付いていて外の音をあなたの頭にひびかせて音を聞いているのよ。どう?前よりよく聞こえるでしょう?感度は犬の耳と同じにしてるのよ>

<わんちゃんのあなたはもう人間の言葉話せないのよ。これはね言語中枢というところにちょっとネ・・細工をしてあげたのよ・・>

・・そ・・・そんな・・・・・ひどいよ・・・こんなの・・・・わたしにんげんよ・・・・・・・
N 「くう〜ん・・・・くう〜・・・ん・・・・・」



<さあ・・わかったわね・・あなたはこれから犬として生きていくのよ・これからわたしが犬の躾をおしえてあげるわね。あ・・そうそう忘れるところだったわ。あなたの名前は《ショコラ》よ・・あなたの飼い主がつけてくれたのよ>

・・しょこら・・そんな・ひどいよ・・・・・・・わたし・・なかの のぞみ・よ・・・・・・
N 「うう・・わう・・・わんわ・・・ん・・・・・・」



<それから大事なことを教えておかなくっちゃね・ショコラのようなわんちゃんはふつう2匹で一組なのよ。あなた達のようなわんちゃんのことを《狛犬》って呼ぶ人もいるわ>

・・こまいぬ・・・・

<なぜかっていうとねあなた達は本当の犬とはちがって2匹一組じゃないと生活できないのよ・・たとえばおしっこやうんちをした後、普通の犬はお尻をなめること出来るけどあなた達はできないでしょ?・・だからおたがいお尻のなめっこをするの・・>

・・そんな・・・・きたない・・・・いやだ・・・よ・・・

<ほら・・あなたとペアになるわんちゃんよ・・名前はバニラ・・あなたと違って色白だからそう名づけられたのよ>

・・え!!・・・ま・・まさか・・・そ・・そんな・・・



<さあ・・ショコラ!・・檻をとってあげるわね・・・>

・・・・・そ・・そんな・・・・・・まさか・・・



N 「くう〜ん・・・・くう〜・・・ん・・・・・」



・・・・う・・・・・・・・・・て・・・あ・・・あし・・・いたい・・・・・




・・・あっ・・・そん・・な・・・は・・・はるか・・・なの・・・こ・・こんな・・・ひどい・・・・



はるか!!はるか!!だいじょうぶ??わたしよ!!
N「わわわん!!わんわん!!わんわんわんん!!」



はるか「くううん・・・わう・・・わう!!わんわんわん」

そんな・・・はるかも・・・わたしとおなじに・・・

H「わうううん・わん!!わんわんわん!!」
N「わんわん・・わんわんわん・・くう〜ん・・」



H「わうう・・・ううう・・あうんあうう・・・」
N 「・・くう〜ん・・くう〜んわうん・・・」
<ほほほショコラ・バニラ・・どおしたの?・・何をはなしてるのかしら・・・>



<バニラ!!あなたのペア犬のショコラよ・・2匹とも仲良くしなさいね・>

・・はるか・・・・・・

<バニラ!!あなたはショコラより2日早くここにきてるんだからね!!ここのルールをショコラに教えてあげるのよ!!わかった!!>

H「わうう・・・・」



<バニラまず初めに・そうそう!!・バニラ、起きた時すぐにやることを教えてあげなさい>

H「わうん?・・わう・・・わん・・・・」



<ショコラ!!いい!!まずは起きた時、最初におしっこをしなさい!!わかった・・
 でもね・・あなたたちのような犬はおしっこのしかたが決まっているの・・バニラを
 良く見てなさいね>


・・・あんな砂場みたいのところで・・・おしっこ・・するの・・いやよ・・・
N「わんわん・・わんわんわん・・・」

<ショコラ!!バニラを良く見てなさい!!>



・・・え!!そ・・そんな・・足あげて・・・そんな・・・・・
N「わんわん・・わおうん・・・」

<ショコラ・・あなた達のような犬はねたとえメスでもオスでもおしっこは足上げてするものなのよ>


H「くうん・・・うくっ・」
<しゅうううううううううううううううううう・・・・・・・>
・・足あげて・・・ひ・・ひどいよ・・・こんなの・・・



<しゅうううううううううううううううううう・・・・・・・>



おわったみたいね・・バニラ!!じょうずになったわね!・・おりこうさんね・・さすがもと優等生だけのことあるわ・・・


ショコラ!!バニラが上手におしっこしたあとはどうするんだったかな??

・・・・はるかの・・・あそこを嘗めてきれいにするの・・い・・やよ・・・



H「くうん・・・うくっ・」
N「・・わおうん・・わう・・・」



H「わおおおお〜ん・・わお〜ん・・・」
・・・・はるか・・・・・・・・・



うくっ・・くさいわ・・・でも・・・・・・・ぴちゃぴちゃぴちゃ・・・・・・・・・・
H「・・・くう〜ん・・くうん・・あおう・・くう〜ん・」

ショコラもおりこうさんねえ・・・あらあらバニラ?きもちいいの?



さあ・・・ショコラ・バニラこっち来なさい



ショコラ・バニラ 繰り返しになるけどわんちゃんには一度言っただけじゃ分からないから 
 ここでのルールをもう一度教えてあげるわね!!
 まず調教師の私の言うことには絶対逆らっちゃだめよ!!
 でも、ほほほほ・・・逆らってもいいわよ。・・そのときには『おしおき』してあげるから
 ・・・たのしみね・・・ほほほほ・・・
 それから、おしっこするときは足を上げておしっこするのよ!!いい!!ショコラ!!
 さっきバニラがしたようにおしっこするのよ!!  
 あとおしっことかウンチをした後はお互いに嘗めてきれいにしなさい・・・

 それから・・・・・>



H「・・・くう〜ん・・くうん・・あおう・・くう〜ん・」
N「くう〜ん・・わう・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・はるか・・・わたしたち・・・・・・・・
・・これから・・・・・・・どうなっちゃうの??・・・・・
・・パパ・・ママ・・・助けて・・・ だれか・・助けて・・・・・・・・・・・・
・・・・このまま・・・犬になっちゃうの?・・・・・・そんな・・・・・・・・
・・・・・そんなの・・いやよ・・・・


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