狛狗(こまいぬ) @


登場人物(?)    中野 のぞみ(XIV歳)
             
早川 はるか(XIV歳)





のぞみ 「さあ!!今日は25m・4本およぐぞお!!」


今日は夏休みのプール開放の日・・・・私は体育委員だから監視員みたいなことやりにきてるんだけど
夏休みもまだ始まったばかりだから、だいたいの友達は両親の実家に行ったり、贅沢な旅行に行ったり
してるから、そんなに人も来てないの・・・
だから、役得?っていうか・当番の先生の許しももらってあるから、存分に泳がさせてもらってるの・・・・・
今年の夏は何とか1000m泳ぐんだ!!

はるか「のぞみ!!げんきしてた??」


「あ!!はるか!!帰ってたんだ・・・・いつ帰ったの??」


H「昨日の夜かえったんだよ・・今日はのぞみがプール当番だって聞いてたからきたんだよ」

「なにもそんなに無理して来ることもないのに・・・・」



この子、私の親友で早川 はるか(ちゃん)けっこう優等生なんだ・・それで美人(かなあ)だし
おとなしいから、男子にはけっこうモテルらしいんだ??・・・・
はるかは昨日、おばあちゃんのいところから帰ってきたみたいね・・・・

H「そんなこといわないで〜ちゃんと『おみやげ』かってきたんだからあ・・』
N「これは失礼いたしました・・では、お嬢様!!プールにお入りください」



H「なにいってるのかなあ・・・じゃあ!!はいるわよ!!」



N「あ!とびこんぢゃ・・・・」

ザブン!!
N「もう・・・・はるかったら・・・」
先生「おうい・・そこ・・・とびこんじゃだめだぞ・・・・・」
N「ほら!!・・・はるか!・・・」


H「てへっ!!・・・」
N「てへっ!・・・ぢゃないよう!!はるか!・私当番なんだから!!・・
H「いいぢゃないの・・・」
N「もお・・・・・」
はるかは優等生だけどこういうところが好きなんだ・・・わたし

<カラン・・カラン・・カラン・・・>

N「ほら!!《悪い子は泳いじゃいけない》というバチがあたった・・」
H「そんなわけは・・・・・・」
・・・・・



N「・・・でさあ・・・お山は涼しかった?・・」
H「ううん・・ことしはちょっと暑かったよ・・・」
N「でもいいなあ・・・あんな洋館で暮らせるなんて・・・」
H「ところが・・のぞみさん・今年からあの家《羊羹》ぢゃ無くなってなんと!!
  プリンに・・・・・」

N「・・へえ・・でも私はプリンのほうが・・なんてことないでしょ!!(^_^;)・・・」



H「でもほんとに建て替えちゃって普通の家になってたよ・・・」
N「そおなんだ・・むかし幼稚園のとき一度連れて行ってもらった位だからあんまり覚えて
  いないけど・・・もういちどいきたかったなあ・・・」
H「だからもうおばあちゃんの地元ぢゃ有名だった《夏休みになると都会からやってくる洋館にたたずむ謎の美少女》ぢゃなくなったんだよ・・」
N「・(^_^;)・・それって・・どういうシチュエーション?・」



H「・・で・・さあ今日帰りに家に寄ってく?・いろいろ話やら・・謎めいた事とか・・」
N「うん!!いっていい??・・・でも謎めいた事って(^_^;)??・」

N「・・あ!!でもわたし当番だから少し遅くなるけど・・・」
H「いいよ待ってるから・・」


<カラン・・カラン・・カラン・・・>

N「・・さあ・・泳ぐぞおお・・・」
H「・・・私も およぐぞおおお・・・・・」





<ガラガラガラガラ・・・>



N「ごめんごめん・・・ おそくなっちゃったぁ・・・」
H「ううん・・・後片付けそんなにかからなかったのね・・・」



N「うん!そうなの・・・今日はお客さんすくなくってさあ」
H「・ははは・・まるで水商売みたい・・・・・」
N「そうよ!!プールだもん!!・・あ・・・すぐ着替えるからね!」
H「いいよ・・急がなくっても・・・・・」



H「・・このへやって・・なんというか・・・・・」
N「更衣室工事中だから保健室の隣の仮住まい・・てとこよね!」
H「・・・・窓ないし・・なんか圧迫感が・・・・・」



N「あれえ?・・はるかって《へいしょきょうふしょう》?だったっけ?」
H「・ううん・・どっちかっていうとこんな部屋・・好きなほうだけど・・」
N「なに?(^_^;)・・それ・・・」


H「・・・なんか・・気密はよさそうね・・」
N「なに?(^_^;)・・どういうこと??・・・」
H「それはそうと・・家庭科の宿題・・なにか決めた?・」
N「ううん・・まだ・・・」
H「・・わたし考えたんだけど・・動物の着ぐるみなんてどうかしら・」
N「・・え?・・き・ぐ・る・み??・」



H「・・文化祭のとき使えそうだし・・ねえふたりでおそろいの着ぐるみつくろ・」
N「・・おもしろそうね!!・・やろか・・・ふたりでワンちゃんになって・・
  狛犬でも・・・・」
H「なに? それ・・・・きゃあ!!・」
N「・あああ・・また・・停電だ・・」


H「・・また?・」
N「・このへや・・仮の更衣室だからよく停電するらしいんだけど・・
  大丈夫すぐもどるらしいよ・・そんなこと先生が言ってたよ・」
H「・・へえ・」

<しゅううううううううううう・・・・・・・・・・・・・・・>
H「!!何!!この音!!」
N「・・・ゴホン!・・このにおい・・な・・に?・・」
H「・・・あ・・からだ・・・が・・・だるい・・・」
N「・・・・そとに・・・で・・・・きゃ・・」






・・・・う・・・どおし・・たのかな・・・・・・・
わたし・・・・はだ・・・か・・・・・・い・・や・・・
「・・・これは・・いい素材だ・・希望どおりのものだ・・・・・・」
え・・・?・・な・・に?・・・・そ・・・ざい?・・・・
「・・・同じXIV歳でもちがいますねえ・・・片方は日焼けでよく焼けていますし・もう片方は真っ白で・・ほほほほ・・・貧乳・・ですわね・・かわいいですわ・・・・」
「・・いうことなし・・・・だな・・・」
・?・・い・・や・・・た・・す・・・け・・て・・・・・・・・
N「・う・・・うん・・・・・・

「麻酔がさめてきたのかな?・・・はやく処置してくれ」
「はい・・それでは・・・・・・」
・・・や・めて・・・・た・・す・・・け・・て・・・・・・・・


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