何 故

「ハァ・・・・・」
 どんよりと鉛色に曇った空を見上げ、篠原祥子は重い溜め息をついた。
 住宅街を抜け、通い慣れた通学路から、随分と離れた道のりを歩いた祥子は、いつしか見知らぬ場所へとやって来ていた。
 そこは、周囲が雑木林に囲まれた中にポツンと立った建物の前で、門の脇には、蔦に絡まれて半分隠れた『松坂医院』の看板が掲げられていた。
(そうだわ。仮病をつかえば・・・・・)
 学校に行くのを躊躇っていた祥子は、これ幸いにと門をくぐり、入り口の少し軋む木製の扉を押し開いた。
 まだ診察時間前のせいか、内部は照明も点いておらず、もちろん、人の気配も感じられなかった。
 靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて、祥子は受付らしいカーテンの閉じた小窓に声を掛けた。
「あ、あのぅ・・・・・」
 祥子が声を掛けた途端、いきなりカーテンが開き、目つきのきつい看護婦が顔を出した。
「どうしました?」
 出し抜けに現れた看護婦に驚き、祥子は一歩後退りした。
「あのぅ・・・ちょっと気分が悪くて・・・・・それでぇ・・・・・」
 祥子はしどろもどろにそれだけを口にした。
 そんな祥子を冷ややかな目で見つめながら、看護婦は事務的にと言い放った。
「初めての方ですね。保険証を出してください」
 看護婦の態度に、祥子はすっかり怖じけてしまっていた。
「スミマセン・・・・・学校に行く途中なので、持ってないんですけど・・・・・」
 それでもやっとのことでそう告げると、看護婦はあからさまに眉間に皺を寄せ、怪訝そうな表情をしてみせた。
「困りましたねえ、保険証が無くては・・・」
 そう言われてしまっては仕方がなかった。祥子は諦めて頭を下げ、踵を返して出て行こうとした。
 その時だった。
「いいじゃない、保険証なんて」
 受付の奥、多分、診察室と思われる辺りから、澄んだ女性の声がした。
 そして受付の脇にある扉が開き、白衣を着た女医が姿を現した。
「学生さんね? 保険証なんていいわよ。ただ、念のために学生証を見せてちょうだいね」
 祥子は女医の顔を見て、ハッとした。
 すらりと伸びた長い足、キュッと締まったウエスト、ふくよかに張り出したバスト、そして、眼鏡を掛けた知的な顔立ちに紅く艶めかしい唇・・・・・祥子は同姓ながらその姿に動悸が激しくなるのを感じた。
「さあ、こっちにいらっしゃい」
 女医に招かれて、受付の看護婦に学生証を差し出すと、祥子は部屋の奥へと進んでいった。
 そこはとりたてて特長のない、ごくありふれた病院の診察室だった。
 祥子は女医に促され、目の前の椅子に腰掛けた。
「じゃあ、まず胸を出して・・・」
 聴診器を手に、女医は優しく微笑みかけた。
 祥子は言われるままに制服を脱ぎ、後ろ手にブラジャーのホックを外すと、両腕で発育途上の胸を隠した。
「それじゃ診察できないでしょ」
 女医は悪戯っぽく笑い、祥子の両腕を掴んで膝の上に降ろした。
「じゃあ、息を吸ってぇ・・・・・吐いてぇ」
 聴診器の冷たい感触が二度三度、祥子の敏感な胸を位置を変えて襲った。
「ウッ・・・・・」
 祥子の唇の間から、切ない息が漏れた。
「別におかしいトコはないようね・・・生理はちゃんと来てる?」
「は、はい・・・・・」
 そうして二言三言、問診している間に看護婦が祥子の名前を書き記したカルテを用意してやってきた。
 そのカルテに女医が何やら書き込みながら、看護婦に目配せで合図のようなことをしたのに、祥子は気付いてはいなかった。
「篠原・・・祥子さん」
 突然名前を呼ばれ、祥子はドキリとして女医の顔を見た。
「は、はい!」
「正直におっしゃい。あなた、仮病でしょ?」
「・・・・・・」
 いきなり本音を突かれ、祥子の体がビクッと震えた。
「学校はキライ?」
「・・・・・・」
「イジメられるのかしら、学校で?」
「・・・・・違います」
 うなだれる祥子の肩に、女医をそっと手を触れた。
 そのままの姿勢で二人が黙っていると、祥子の心を表すかのように、鉛色の雲から音を立てて大粒の雨が降り出した。
「そのままじゃ風邪をひくわ」
 女医はそう言って脱衣籠の制服を手にし、祥子の肩に羽織らせた。
 すると祥子の唇から、呟くような声が聞こえてきた。
「嫌なんです、もう・・・・・」
 女医は何も言わなかった。
 ただじっと、祥子の呟きに耳を傾けていた。
 そうして、一時間ほどの時間が過ぎていった。
 祥子の言葉をまとめると、次のようなことであった。
 篠原祥子は、ある女子校の2年生。
 生徒会会長を務め、成績も学年で常に3位以内に入っており、教師からの評判も良く、学生の間でも人望が高かった。
 家は昔から土地の名家であり、父親は代議士、母親も高名な教育団体の役員を務めていた。
「ようするに、あなたは自分が『良い子』を演じていた、と・・・そして、その『良い子』を演じるのが、もう嫌になった、というわけね」
 女医の言葉に、祥子は瞳を潤ませながら、コクリと頷いてみせた。
「その歳で、絶えず他人の目を気にして生きていくなんて・・・たしかに息が詰まるわね。それで、ズル休みしようと思ったわけね」
「はい・・・・・」
「分かったわ。よく正直に話してくれたわね」
 女医が看護婦を呼び、何か耳もとで囁くと、看護婦は錠剤を手渡し、診察室から出ていった。
 そして祥子のほうに向き直ると、こう言った。
「ご両親と学校には私から連絡しておくわ。あなたはしばらくここに入院するってね」
 その言葉に、祥子は不思議そうに女医を見上げた。
「病名は、まあ、適当にでっち上げておくから、あなたは何も考えずに休養を取りなさい」
「い、いいんですか?」
「いいも何も、そんな生活を続けてたら、あなた、ホントに病気になっちゃうわよ」
 その時、診察室に看護婦が戻ってきた。
「さあ、この薬を飲んで・・・今、ベッドの準備をさせたから、ぐっすりおやすみなさい」
 女医に促され、祥子は薬を水で飲み干した。
 不思議な安堵感に包まれ、祥子は看護婦に案内されて病室に向かい、ベッドに横たわった。
 薬のせいか、祥子は深い眠りへと誘われていった。
 看護婦が診察室に戻ると、女医が妖しい微笑をその顔に浮かべて立っていた。
「由香さん、イイ娘が来ましたわね」
「亜美、すぐにオペを始めるわ。準備してちょうだい」
「愉しみですわ。目を覚ました時、あの娘がどんな顔をするか」
「ウフフ、そうね」
 いつしか遠くから、雨音に混じって、雷の音が響いてきた。
 その音が徐々に近づく中、これからその身にどのような事が起こるかなぞ、今の祥子には知る由もなかった。

*  *  *  *  *

 祥子は、しばらくぶりに清々しい気分で目覚めた。
 最近は寝付きも悪く、やっと眠ったかと思えば途端に朝を迎え、熟睡したことなど無かったからだ。
 だが、意識がはっきりとしてくると、全身に妙な不快感を感じ始めた。
 全身に妙な圧迫感を感じていた。
 まるで包み込むように何かが自分の体を取り巻き、それが何かを確かめようとして、祥子はベッドから起き上がろうとした。
「???・・・・・」
 自分では、両手を着いて体を支え、腰に力を入れて、上半身を起こそうとしたつもりだった。
 しかし、祥子の体はベッドに横たわったまま、わずかにも起き上がることはなかった。
(どうして?・・・ナンで?・・・)
 祥子は言い知れぬ不安に襲われながら、ベッドから降りようとして体を横に捻った・・・つもりだった。
 しかし、横を向いたのは頭だけで、その上、横を向いた途端に、鼻孔の奥に鈍い痛みが走ったのだった。
「ゥグッ・・・・・」
 その痛みに、咄嗟に頭を戻した祥子の視線の端に、半透明の、ビニールの管のような物が見えた。
(ナニ? ナンなの?!)
 不安は不安を呼び、祥子の体は白いシーツの下で小刻みに震えだしていた。
 その時、カチャリとドアノブの回る音がして、二つの人影が病室の中に入って来た。
 人影は祥子を挟み込むようにしてベッドの左右に立ち、祥子を見下ろしていた。
「お目覚めのようね、祥子ちゃん」
 そう声を掛けたのは、女医の松坂由香だった。
「暴れちゃダメよ。まだ手術の痕が塞がってないんだから」
 手術って・・・・・と、祥子は言いたかったが、口に何か異物が入っていて、声が出なかった。
 そんな祥子の気持ちが分かるのか、由香はその妖しく紅い唇から恐ろしい言葉を語り始めた。
「手術っていうのはね、あなたの四肢・・・つまり、両腕と両脚を切断した手術のことよ」
 一瞬、祥子には由香の言った言葉の意味が理解出来なかった。
 しかし、みるみるうちに祥子の瞳が大きく見開かれ、恐ろしい真実に、発せられぬ声の代わりにその身が咆哮するかのように暴れ出した。
 そんな祥子に対して、由香と亜美は手慣れた動作で祥子の体を抑えつけ、由香は一本の注射器を手にすると、祥子の左の肩口にその注射針を突き立て、ゆっくりと中の薬液を注入していった。
 すると祥子の体の動きが次第に緩慢になり、あとは胸を上下させるだけで、虚ろな瞳を由香に向けるだけとなった。
 そんな祥子の姿に愉しげな視線を落としながら、由香と亜美は互いに決めてあった作業に取り掛かった。
 まず、二人は祥子の体に掛かっていたシーツを捲り上げた。
 そこに現れたのは、まさに異様な物体だった。
 それは、一言で形容するならば『白いオブジェ』であった。
 四肢を切り落とされた祥子は、頭部から臀部に至るまで、厚く伸縮包帯に梱包されていたのだ。
 露出しているのは両眼と左の下腹部の一部・・・その下腹部からは、厚みのある、半透明のビニール袋が装着されていた。
 そのビニール袋には一箇所だけ穴があり、そこに粘着剤によって祥子の左下腹部と密着しているのであった。
「まずは祥子ちゃんの汚いウンチとオシッコを片づけましょうね」
 そう言って由香は祥子の左下腹部からビニール袋を剥がした。
 ベリベリッという音がして、ビニール袋が取り外されると、そこにあったのは・・・肛門だった。
 由香はそのイソギンチャクのようにビクビクッと震える肛門の周りをガーゼで丹念に拭き取ると、取り外したビニール袋と同じ型の未使用のビニール袋を呆然としている祥子の眼前に並べてみせた。
「これはね、ストーマ・パウチっていうのよ。これから先、一生、祥子ちゃんはこれをお腹に着けてなきゃいけないのよ。見えるでしょ? この中に入ってるのは、みんな祥子ちゃんのお腹から出たウンチとオシッコよ。祥子ちゃんはもう、お尻の穴から排泄することはないの。手術で創ったお腹の人工肛門から排泄するから・・・だから、このストーマ・パウチが祥子ちゃん用のトイレよ。ウフフフッ・・・・・」
 それは、あまりにも非現実的な言葉だった。
 しかし、その悪魔の囁きを、今の祥子には一切拒否することが出来なかった。
 祥子の下腹部に専用の粘着剤で新しいストーマ・パウチを貼り付けると、由香はさらに言葉を続けた。
「いいでしょ? あなたはもう、何もする必要はないの。ずっとこのベッドに横になってればいいのよ。いつまでもね・・・・・もう『良い子』を演じて、自分を偽る必要はないわ」
「ウゥッ・・・ウグゥゥゥ・・・・・」
 祥子は必死で呻いた。何かが口を塞いでいたため、言葉を発することの出来ない祥子にとって、それはせめてもの自己主張だった。
 そんな祥子に、由香はさらに残酷な言葉を投げ掛けるのであった。
「あなたのように他人と関わって生きていくことが嫌な娘は、ダルマになるしかないのよ。手足の無い肉ダルマにね・・・」
「由香さん、準備が出来ました」
 それまで黙々と何かの作業をしていた亜美が由香に声を掛けた。
「準備が出来たんですって、祥子ちゃん。さあ、食事にしましょうね」
「ウッ・・・ウゥゥ・・・・・」
 祥子にしてみれば、とても食事などをする気分ではなかったであろう。しかし、それは、食事などと呼ぶにはあまりにも非人道的な行為であった。
 祥子はその時初めて、目覚めてから気になっていた、視界の隅にある、半透明の管の正体を知ったのだった。
 管は祥子の口に嵌め込まれた軟質プラスチックのマウスピースから延びており、先程から亜美が調整していた怪しげな器械へ繋がっていた。
「亜美、スイッチを入れなさい」
「はい」
 亜美がスイッチを入れると、器械は『ウィィィィィン』という呻るような駆動音を発し始めた。
 するとしばらくして、半透明の管の中を濃緑色の物質がゆっくりと、器械から祥子の体内へと移動していった。
(ナニ? イヤアーッ! ヤメテエーッ!)
 しかし、祥子の哀願の言葉は、二人の耳に届くことはなかった。
 濃緑色の物質は、無情に祥子の体内へと侵略を開始した。
 由香は脅える祥子の額に手を当て、こう言った。
「怖がらなくてもいいのよ。今、あなたの胃に直接、流動食を流し込んでるだけなんだから」
 その言葉に、祥子は大きな瞳で由香の顔を凝視した。
「これからは食事もこの器械任せで済むのよ。いいでしょ? あなたの口から入ってる管は留置式バルーンカテーテルっていうの。これはね、管の外側が風船みたいに脹らむから、あなたの食道を内側から圧迫するんで、胃の中の内容物が逆流して気管に詰まったりする心配がないのよ」
 由香はとても親切そうに言っているが、祥子からすればとんでもないことであった。
(こんなのイヤアーッ! 私は人間よ! こんなんじゃ、生きてる意味なんてナイわ! 元の体に戻してぇーっ!)
 いつしか器械は止まっていた。送り込むための流動物が無くなったからであった。
 祥子の腹部は注入された流動食によって、目に見えて脹らんでいるのがわかった。
 激しい膨満感に襲われてはいたが、それを自分でどうにかすることも出来ず、肌に滲んだ脂汗が全身に巻き付いた伸縮包帯を濡らしていった。
 祥子は気が狂いそうであった。気が狂えればかえって幸せだったかもしれないが、あまりに常軌を逸した状況に、祥子の理性が追いつけず、まるで仮想体験をしているかのように、ギリギリのところで精神が保たれてしまっていた。
 こうして祥子は、四肢を切断され、人工肛門によって排泄の自由も奪われた上、食事をすることも言葉を発することも出来ず、まさに、ただの『物体』となってしまっていた。

*  *  *  *  *

 何日・・・何週間・・・何ヶ月・・・どれほどの刻が過ぎたのだろう。
 祥子はまだ、あの病室の、あのベッドの上に横たわっていた。
 祥子は全裸であった。
 伸縮包帯は取り払われ、未だに身に着けているのは、ストーマ・パウチだけであった。
 留置式バルーンカテーテルも、一度として取り外されることはなかった。
 毎日、決まった時間に流動食を与えられ、ストーマ・パウチを取り替えられるだけの日々・・・。
 そして時折、戯れに由香か亜美がその体を弄ぶ・・・・・ただそれだけのための存在・・・・・。
 意味もなく、発育途上の乳房をまさぐられたり・・・未使用の性器に異物を挿入されたり・・・なんの利用目的も無くなった肛門を嬲られたり・・・・・。
 それさえ無ければ、祥子の心は、とうに真っ白な闇の中に沈んでいけたであろう。
 だがしかし、僅かな、淫らな、無意味なそれらの刺激が、祥子の精神を現実世界に繋ぎ止めてしまっていた。
 そしていつしか、祥子はそれらの怠惰な日常が、かけがえのないものへとなっていった。

 そんなある日───。

「祥子ちゃん、元気?」
 由香の声に、祥子は瞼を開いた。
「今日は祥子ちゃんに、一つ質問があるの」
 祥子は不思議そうに由香の顔を見つめた。
「もちろん、祥子ちゃんは喋れないから、あたしの言うことにyesだったら瞬きを一回、noだったら瞬きを二回してちょうだい」
 少し間があき、祥子は一回だけ瞬きをした。
「それじゃ訊くけど、祥子ちゃんは元通りの姿に戻って、お家に帰りたい?」
 それは、これ以上ないくらいおかしな質問であった。
 祥子がその質問の意味を理解するのに、幾分かの時間が掛かったが、だがしかし、解答を選ぶのにはその万分の一ほどの時間も掛からなかった。
 祥子はしっかりと力強く、二回、瞬きをしてみせた。
「そう、それが祥子ちゃんの気持ちなのね」
 そう言って、由香はそのまま病室を後にした。

*  *  *  *  *

「どうでした?」
 診察室に戻ってきた由香に、亜美は問い掛けた。
 由香は何も言わず、黙って首を横に振った。
「そうですか・・・」
 亜美もそれだけ言ったきり、黙ってしまった。
 由香は椅子に腰掛けると、白衣のポケットから煙草を取り出した。そしてそのうちの一本を口にくわえると、マッチで火を点け、深々と紫煙を肺に吸い込み、そしてゆっくりと吐き出した。
「ふぅーーーーー」
「まったく、最近の若い娘は何を考えているのかしらね。他人と関わって暮らしていくより、あんな姿で生きてるほうがいいだなんて・・・・・世の中ってのは誰だって、傷ついたり、悩んだり、そうやって生きていくものなんじゃないのかしらねぇ」
「そうですよね・・・」
「それをあの歳で、自分で何かする事を放棄してしまうなんて・・・・・」
「そういう時代なのかもしれませんね・・・」
 由香は忌々しげに煙草を灰皿で揉み消した。
「あら、もうこんな時間なの。あの娘達に食事を与えなきゃね」
 由香は壁の時計を見ながら言った。
「あっ、私が一人でやりますから」
「いいわよ。五人の世話をあなた一人にやらせたら、時間がかかってしまうもの」
 申し訳なさそうにする亜美に、由香は精一杯の笑顔を作ってみせた。
「今どきの若い娘があんなのばかりじゃ、この国もいよいよ先が無いわね」
「そんなぁ、みんながみんな、あの娘達みたいじゃありませんよ」
 投げやり気味な由香に、今度は亜美のほうが精一杯の笑みを作ってみせた。

 その時───。

「あのぉ、すみません・・・・・」
 入り口のほうから若い娘の声がした。
 二人は見つめ合い、そして、腹の底から絞り出すような溜め息を同時に吐き出した。


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